サックスの色の違いと音色の関係

ジャズやフュージョン、吹奏楽などのポピュラーな音楽シーンで多く使われていますよね。

さて、このサックスは楽器によって「色が違うものがある」ことにお気づきでしょうか。

ここでは、サックスの色(材質)の違いで変わる音に関してご紹介します。
これから楽器選びをしたい方や、楽器買取を検討中で少しでも高く買い取ってほしいと考える方は必見です。

サックスの色の違い

サックスをよく見ると「金色に光ったもの」「銀色のもの」「ツヤがないもの」など微妙な色の異なりなどに気づくことでしょう。
このサックスの色の違いは、第一に「材質の違い」が挙げられます。一般的なサックスは真鍮(ブラス)製ですが、洋白(ニッケル)やブラックニッケルで作られたサックスも存在しています。

中にはプラチナ製のものも存在しています。
真鍮は銅と亜鉛の合金で、銅と亜鉛を混ぜる比率によって音色が変わります。
銅70%+亜鉛30%のイエローブラスは、明るく、張りのある音色。銅85%+亜鉛15%のゴールドブラスは、幅のある豊かな音色です。
銅と亜鉛にニッケルを加えたのが洋白で、白く光沢のある合金です。
洋白は真ちゅう以上にさびにくく、深く重厚な音を響かせます。

もう一つは「表面仕上げの違い」です。
光沢感を出す・傷を防ぐといった意味合いからラッカー塗装がなされていますが、中にはラッカー仕上げをせず金属の肌そのものの質感を楽しむモデルや、金メッキなどが施されているものがあります。

これらの違いによって「個体によって色が違う」のです。

塗装による色の種類

多くのサックスは金色ですが、金色といっても微妙な色の異なりがあります。
この場合は、塗装の違いがさまざまな色合いを醸し出す理由となります。
ここからは、塗装による色の種類をご紹介いたします。

? クリアラッカー仕上げ

量産されている一般モデルのサックスなどで用いられる塗装で、明るい金色をしています。
地金の振動を伝えやすく、軽くふきこむだけで音が出やすいため、「音抜けが良い」「音の鳴りが良い」と評価されることが多い塗装方法です。

? ゴールドラッカー仕上げ

クリアラッカーと同じ考え方ですが、赤系など彩度や明度が高い色の塗料を混ぜ、「赤みがかった華やぎのある金色」に見せています。
クリアラッカーと比べて「音の立ち上がりが良い」と評価されており、グレードが高いサックスなどに採用されています。

? ノーラッカー仕上げ

塗装をせず、真鍮の肌を磨いただけのものです。時間とともに酸化するため、銅の色合いに近いくすみ等が発生します。
見た目のヴィンテージ感を優先させる意味合いがありますが、ラッカー塗装のものと比べると、地肌にざらつきが見られます。
そのため、音に柔らかさと丸みが生まれ、響きに深みが出るといわれています。

? 銀メッキ仕上げ

磨きあげた真鍮に銀メッキを施したもので、明るい銀色をしています。
銀は重みがありますが、ラッカー仕上げと比べると塗装の厚みが薄いため、柔らかみのある音が出やすいとされています。
ただし、若干音の鳴り方に抵抗が出ることがあり、ブレスの方法など吹奏方法にコツがいるともいわれています。

? ブラックニッケル仕上げ

ニッケルと錫(すず)を混ぜたものです。「ガンメタ」と呼ばれる色で見る角度によって銀や黒に見えます。
渋みのある色合いを好む方は選ばれています。音色には落ち着きが感じられ、スタンダードジャズなどに向いているといわれています。

色が違うと音色も違うのか

サックスは、指貝に樹脂を使うか白蝶貝を使うか、ネックの形やマウスピースの形、リードの厚みの違いでも大きく音色が変わります。
そのため「本体の色が違うと音色も変わる」というのは若干ニュアンスが異なると捉えることができます。

塗装された金属の肌や金属自体の重さなどで音色は変わります。
また、同じ素材でも金属そのものの厚みによって振動の大きさが変わり、音色にも変化が見られます。色だけで「音色」が決まるというものではないのでこれは注意すべきところでしょう。

サックスは、さまざまな素材・塗装の組み合わせで色合いが異なることがわかりました。
色が違えば音色も変わりますが、地金の素材や塗装の比率、楽器の構成やグレードでも大きく音色が変わります。
色合いだけで音色をイメージし判断することはせず、できるだけ試奏を行い音の鳴りや吹き心地を確認することをおすすめします。

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