フルートのメンテナンスにかかる料金の目安とは?

とてもデリケートな楽器で、修理や調整がオーボエ等ダブルリード系は特に必要とも言われているフルートは、どうメンテナンスされているのでしょうか。

■ フルートのメンテナンスはどこでできる?

フルートを製造しているメーカーは世界中にあり、オーダーメイドのものや量産タイプのものなど、種類も様々あります。
基本構造はどれも同じですが、使われている素材や形状はメーカーによって異なります。

フルートには細かな部品が数多く使われており、摩耗や経年劣化による部品交換が必要になる場合が多くあるため、部品を保持しているメーカーへメンテナンスを依頼するのが確実です。
しかし、購入したフルートのメーカーが海外の場合、日本に直営店が無いこともあるため、メーカー以外の選択肢として、フルートの修理やメンテナンスを専門に行っている業者が挙げられます。

他メーカーのフルートでもメンテナンスを受け付けている場合がありますので、メンテナンスを依頼したいときは、まず自宅近くの楽器店を訪ねてみましょう。

■ プロのメンテナンスは何をしてくれる?

よくあるトラブルとして挙げられるのが、(指で押すために必ず触れかつ)一番稼働する場所である「キィ」に関するものです。
指で押さえるキィの裏側にあるフェルトが無くなっていたり、それぞれのキィのバランスが狂ってしまったりすると、連結されているキィのうちどれかが正常に稼働しなくなってしまいます。

プロが行うメンテナンスでは、このキィバランスを矯正したり、必要であれば分解し清掃したり、調整が不可能であれば部分的な交換も行います。
また、交換が可能な部品を全て新しくし、内部の清掃も合わせてフルートのメカニズムを完全に調整するオーバーホールも、フルートの状態と演奏者の希望に合わせて行ってくれます。

常に良好な状態でフルートを使うためには、プロによる点検を兼ねた定期調整を半年に1~2回受けることが推奨されます。
購入したメーカーによっては、点検費用が無料の場合もありますので、まずは定期的にメンテナンスを受け、異常の程度が軽いうちに調整を行っていきましょう。

■ プロのメンテナンスにかかる費用は?

指定箇所の部品交換など、あらかじめ費用が固定化されている定期メンテナンスの場合は、ホームページや店頭などで提示されている料金表で、問い合わせずとも確認することができます。
多くの場合、料金表にはメンテナンス内容とメンテナンス期間も記載されているため、まずは料金や内容が希望にあった業者を探すことから始めてみましょう。

1ケ所だけの部品交換や、部分的な清掃などであれば、数千円程度が一般的ですが、オーバーホールともなると10万円を超える場合がほとんどです。
もし費用の相場に不安があれば、数社のホームページを見てみるか、問い合わせてみても良いでしょう。

■ 修理メンテナンス費用を事前に知るには

修理を受け付けているほとんどのメーカーや店舗では、費用がかかる修理になった場合、事前に修理見積や修理費用を知らせてくれます。
修理メンテナンスの場合でも、症状から想定される修理内容とその費用が提示されているため、それを元にだいたいの金額を知ることができます。

ですが、音が鳴らなくなった、または鳴りにくくなった、スムーズに動かないなど、フルートにまつわるトラブルの原因は、1つだけとは限りません。
正確な費用を知りたいければ、まずフルート本体を持ち込むか修理業者へ送付し、トラブルの原因を調べてもらい、見積をもらいましょう。

■ 自分でできるメンテナンスを日頃から行いましょう

美しい音色を保つためには、演奏技術はもちろん、楽器の状態も大きく影響します。
息を使い直接肌が触れるため、演奏するたびに水分や皮脂、汗による汚れが付着してしまいます。
金属製のフルートにとっては、故障だけでなく酸化による表面の黒ずみなどの原因になってしまうため、演奏後にはフルート内部も含めて水分や汚れを拭き取ります。

また、週に一度はキィの下側などの細部も清掃するようにしましょう。
演奏頻度や演奏者によって状態は異なりますが、キィ部分のネジが緩んでしまうことがあるため、月に一度はキィの点検もすると良いでしょう。

水分や油分を拭き取ることは、フルートの演奏後に必ず行うべきメンテナンスであるため、部活やサークルなどで詳しい人から教わるのも良い手段の1つです。

演奏後に行うメンテナンスは、強く拭きすぎてはならなかったり、拭く方向を誤るとキィを歪ませてしまったりするなど、正しい方法で行なわなければ故障の原因を作ってしまうことになりかねません。
不安があればプロに任せたり相談したりするなどし、デリケートなフルートを長く使えるよう、大事にメンテナンスしていきましょう。